RC住宅は頑丈で遮音性が高く快適な暮らしを維持
RC住宅とは何か
RC住宅の「RC」とは英語で「Reinforced Concrete」(リインフォースト・コンクリート) の頭文字を取った呼び方で、日本語に直訳すると「強化コンクリート」または「補強コンクリート」という意味になります。
一方、建築・建設業界におけるRC住宅とは、コンクリートと鉄筋による構造で建てられた住宅のことを指します。RC構造以外の住宅では、鉄筋構造やコンクリート構造の住宅がありますが、これらの建築技法ではいくつかの欠点があります。鉄筋構造の住宅の場合は、左右両端からの引力に対しての影響を受けにくく、耐久性が強いのが大きな利点ですが、上からかかる圧力には非常に弱いのが難点です。
一方、コンクリート構造の住宅の場合は、鉄筋構造の住宅とは真逆で、上からのしかかる力に対しての耐久性が高いですが、左右両横からの圧力には非常に弱いです。コンクリート構造と鉄筋構造、双方の良さと持ち味が活かされたのがRC住宅で、それぞれの欠点をカバーできるのが大きな強みです。
RC住宅のメリットとは
これまでRC構造の住宅と言えば、賃貸マンションや分譲マンションなどの集合住宅を建設する際に主流となっていた建築方法でした。
しかし、近年はRC構造で建てられた一戸建て住宅が全国各地で増えてきました。それでは、RC構造によって建てられたRC住宅には、実際にどのようなメリットが得られるのでしょうか。先にもお伝えした通り、コンクリート構造と鉄筋構造の両方の良さが活かされたRC構造の住宅は、上からの圧力にも横からの引力にも強いのが大きな特徴です。そのため、地震や天候の変化によるダメージを抑え、安全で快適な暮らしを維持することができるでしょう。
RC住宅は自然災害に強いだけではなく、建物自体の構造が頑丈であるため、遮音性にも優れています。室内外の音が漏れにくいので、騒音問題が発生するリスクも低く、隣近所に迷惑をかける心配もなくて済むでしょう。